ガス分析装置
【ポータブルIAMS】
     
   ◆前処理、分析カラム、キャリアガス不要
   ◆オンサイト、リアルタイム測定可能
   ◆固体、液体サンプルにも対応

ガス分析装置:ポータブルIAMS

化合物をそのままで見ることができるポータブル型質量分析装置

【アプリケーション】
■医療現場におけるリアルタイム呼気分析
■RoHS規制対象フタル酸エステル類の測定
■食品の品質管理
【原理】
イオン付着質量分析(Ion Attachiment Mass Spectroscopy:略称 IAMS)は見たい物質をその物質の質量数+付着イオンの質量数で見ることができる質量分析法です。(図1)

IAMSは、リアルタイムで連続的に不特定の物質の検出が可能で、VOCの検出、呼気分析、臭い分析の分野で使用され、2019年7月施行のRoHSⅡのフタル酸エステル類の検出にも対応しています。
たとえば、リチウムイオン(Li+)を見たい物質に付着させることでイオン化し、質量分析器(質量数に応じた分析器を使用する)でモニターすることで見たい物質が解ります。(図2)

図3は四重極分析器を用いた場合のイオン付着質量分析法の概略図です。イオン付着質量分析法と従来型の分析法との比較を表1に示します。

マススペクトルの違い

IA法とEI法とのマススペクトルの違い

糖尿病の呼気中バイオマーカーであるアセトンの比較

IA法は一つの化合物につき、一本のマススペクトル

呼気中バイオマーカー

ポータブルIAMSは呼気中バイオマーカーを
複数同時測定可能

バイオマーカーと症例
エタン/ペンタン:酸化的ストレス
‣アンモニア        :腎不全
‣アセトン     1型糖尿病患者
                    ‣メタン      :腸内細菌代謝
                   ‣13CO酸化炭素    :ピロリ菌

(図1)




(図2)




(図3)




(表1)




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